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密貿易、呉服店、そして焼酎造りをするなど手広く商いをしていた中俣家。
110 年以上もの長い歴史を持つ中俣家の実家は文化遺産にもなっています。
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初代・中俣茂助が鹿児島県指宿市で焼酎造りを始めたのが明治三十七年。
島津家御用達であった焼酎は鹿児島県限定の販売で今でも東京ではほとんど見ることはない貴重な焼酎だ。
100 年以上経った今でも、その酒造りのスピリットは変わることなく受け継がれている。
それを体感するために毎年秋に蔵に入り、芋の処理からすべての製造工程を体験している。
私たちも酒造りに関わっている焼酎の味がここにある。
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漁港直送も散々やった。しかし、辿り着いたのは築地市場。
全国から良い物が集まるからだ。 その中でもメインの仕入れ先が、高級寿司店を得意先とする大力商店さん。
高級寿司店で使うネタを惜しみなく刺盛りや煮付けにして出す。
――それが中俣酒造のこだわり。
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真剣勝負。
変なものを選んだら、その程度の目利きと判断される。毎日河岸に来て、キチンと目利きできる人間に優先的に良い物を出す。
一朝一夕に良い物など仕入れられない。
それが築地という世界。
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函館、青森、館山、小田原、三浦・松輪の全国5 ヵ所の漁港から季節に応じてその日の一番活きの良い物を選び、仕入れる。
季節に応じてアオリイカ、ヤリイカなど種類は異なる。
他の魚介類同様に、その日に使い切る量しか仕入れないので売り切れ御免。
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<桐野>に合わせ、なおかつ魚介類の繊細な味わいを引き立てつつ旨味を引き出すために、薄口甘醤油と鹿児島の鰹出汁、生醤油とをブレンドしたオリジナル醤油を開発した。
すべては旨い料理、旨い焼酎のため……
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甘鯛、いしもちなどの魚をすり身にした無添加のさつま揚げ。
甘味と旨みが最高になるようブレンドした、その比率が美味しさの秘密。
味付けは店主の祖母、中俣テル子おばあちゃんの秘伝のレシピだ。
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節の選別にもとことんこだわることで知られる指宿市の地島商店。その鰹節を茂助では出汁に惜しみなく使う。
ほとんどの料理に使う出汁だからこそ、素材である鰹節にも徹底的にこだわった。